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10年前と今
制作会社の規模

座談会エピローグ1. HP業界今昔物語 〜10年前と今〜


---10年前はウェブがあるだけでステータスだった---


菅: 10年前っていうと、ボクとうるのさんがコンペで戦ってた頃ですね(笑)。

う: そうだねぇ、ガチンコ時代。
まだ従量制のダイヤルアップでASAHIネット使ってた(笑)。

滝: 従量制!懐かしいキーワードだなぁ(笑)。

う: あの頃のホームページ制作会社は、システム会社だったヤツか、デザイン会社だったヤツのどっちかなんだよね。元々は業種がまったく違う2系統が、同じ仕事を「ついで」でやってた。業種が違うからお互いに言うことがバラバラで、クライアントも混乱しがちだった時代だね。

滝: そういうトコ残ってますけど、今は最初からホームページ制作会社っていうのが多くなりましたね。

菅: でも、制作会社の頭数だけ増えたって印象がありますね。
開業するのはカンタンだから、軽いノリで始めちゃうけど、求められてる仕事の密度やレベルは10年前とは全然違いますから。
職業として選ぶのは難しくなってると思いますよ。

う: 10年前って、ウェブ作れるヤツ自体が少なかったからね。

菅: 作れるってことがまず武器だったし、クライアントも「インターネットで表示できるだけ」でも有利だったから、パンフのコピー程度でも役に立ったし。

滝: でも、当時から単なるコピーじゃないものをやってたでしょ?

菅: うるのさんの「明野町」とか、ボクの「美和村」とか。
ネットでやるからには、新しい視点や演出を加えようって意識は最初からありましたよね。

う: 10年前だってクリエイターだから(笑)。
今ではそういう工夫をするのが当たり前だけど、当時はまだ「ネットの特性」を理解している制作会社が少なかった。だから強かったんだ。菅谷くんもオレも、自治体ホームページでは連戦連勝の時代だったよね。

菅: ボクはうるのさんに連敗したあとからだけどね(笑)。

滝: それでも、当時はまだパンフのコピーが主流だったから、工夫のない会社でも何とか仕事は取れたりしてたんですよね。


---ウェブの見直しが進み、専門性とビジネスセンスが求められる時代に---


う: でも今では、みんなホームページ持ってるし、閲覧者もパンフやチラシにはないプラスアルファを求めてる。パンフのコピーじゃダメなんだよね。
なのに、未だに10年前の感覚な人が多いんだよなぁ。注文する側にも作る側にも。

菅: 昔は印刷会社やシステム会社が「付録の仕事」でやってたけど、
今は「付録」では済まされないから。
制作会社には高い専門性とビジネス的センスが求められている。

う: 00年のネットバブル期以降は、新規制作よりもリニューアルが多くなったよね。

滝: パンフのコピーでやってきたけど、これからはそれじゃダメだって気づいたわけですよ、企業の多くが。

う: 最初はバラバラだったシステム系とデザイン系も、「どっちか」じゃなく、タッグを組むのが当たり前になったし、コンサルティングっていう視点が必須になっている。

菅: 「道具(システム)」と「カタチ(デザイン)」だけじゃなく、「中身(コンテンツ)」が問われる時代になった。ボクらも、今は完全に戦略パートナーぐらいの距離感で見られることが多いですからね。

滝: そこまで対応できる制作会社じゃないと生き残れない時代。クライアントの目も肥えてきているし、そういう制作会社が選ばれていくでしょうね。



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