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7. マーケティング・ノウハウ 〜初対面ではホームページの話なんかしない〜


---潜在顧客まで見据えるマーケティング力---


菅: これは先ほどからも出てきてますけど、我々はウェブ制作屋としてクライアントと関わってるけど、実はそこだけじゃなくて、クライアントのビジネスそのものに深く関係する部分。
なら、マーケティング能力のある業者を選ぶべきですよね。

滝: 実はインターネットでいちばん大事なポイントかもしれない。でも、ホームページのための、ってトコが見えてない業者が多い。

う: 目の前の客だけじゃなく、潜在顧客まで見据えるっていうね。ネットは新しいステージだから、新しい客層も見ていかないと。

菅: 前に滝江さんと組んだ中古車屋さんのホームページでは、今後を考えてモバイル版を提案したんですよね。中古車を買いにくる層→女の子も含めて若い人→パソコンよりもケータイをよく使う→QRコードでダイレクトアクセスがいいって。

滝: ボクらは検索させようって気持ちもさらさらなかったね。「興味のある人はお問い合わせください、5時間以内に具体的な車の情報をお送りしますよ」って体制だけ作っておいたんです。

菅: でも問い合わせが全てだから、それで全然OKだったんですよ。

う: ウチも問い合わせフォーム作っただけで、ものすごく反響があった事例があるなぁ。
マーケットはどこか、誰かを考えると、いつも通りに作ればいいってモンじゃないしね。

菅: 問い合わせに繋げることがいちばん大事って頭にあるから、その発想ができるんですよ。「中古車なら検索ができなくちゃダメじゃないかい?」みたいに決めつけちゃう業者は多い。でも現実はそうじゃないからね。

う: モバイルは特に顕著だけど、ホームページとの接点がドコにあるかだよね。たぶん、この後にグーグルとかのSEO対策の話も出てくるだろうけど、実際、チラシとか名刺とかパンフからの接点が絶対にあるわけだよ。特に地方の中小企業ではね。

菅: そういうチャネルからどう流し込んでいくかって目線がいるってことですね。

う: 「ホームページ10画面? いやいや3画面にしといて残りの予算でチラシ打ちましょうよ。今回はセットでやった方がいいです」って提案するのがマーケティング戦略でしょ。


---ネットはそういうモンって、どういうもの?---


滝: そこ考えないでやっちゃうと意味ないよね。業者側がただホームページのことしか分からないっていうんじゃ、企業側にとってつらいもん。

菅: マーケティングってのは結局、見込み客を何人、目の前に連れて来れるかですよ。ホームページはそのための手段。

滝: 初めての顔合わせで小1時間も面と向かって話せばわかりますもんね、その辺は。「この人、技術の話しかしてないな」とか。

う: ウェブのことは今イチわかんないクライアントだとしても、商売のことはわかるんだから、商売としてスジ通ってるか通ってないかを考えて商談してほしいね。
「ネットの世界はそういうものなんです!」なんて、お客に突っぱねるヤツじゃダメ(笑)。

菅: そういうもんなら「どうしてそうなのかを語れよ!」ってのがあるからね。
これが出来てなきゃ、選ばれる選ばれない以前の話。選択肢に入る資格すらなし。

う: だから、なるべく「どれぐらいホームページ使ってます?」とか「どれぐらいホームページ見てます?」とか「メールは普段やってます?」って訊く。
わからない言葉を使わなきゃいけない時は先回りしてこの説明しておこう、とかね。
その姿勢でいけば、60歳の社長でも70歳の会長でもわからないはずがない。ちゃんとこっちが喋っていれば。

滝: そこはありますよね。難しい用語は使わない、っていう。

菅: マーケティング的発想があれば、そっちの話のほうが多くなるはずだからね。
ホームページの話が全体の50%越える業者はやめた方がいいです。

う: オレ、どっちかというと脱線話が8割かもしれない(笑)。

滝: ……ま、学校でも脱線の多い先生は人気あったからね(笑)。

う: いい業者でしょ(笑)。




■注釈コラム
★検索エンジン:コストと内容の実態
Yahooを除く、ほとんどの検索エンジンは完全無料で登録できる。登録時にかかるコストは、登録作業を業者に代行させるための「手間賃」であり、自分で行えば1円もかからない。
検索エンジンサービスを理解するうえで大事なことは、有料・無料に関わらず「基本的に営利目的で運営されている」という点だ。彼らは「検索エンジンそれ自体のアクセスアップのために運営」しているのであって、本質的に登録する企業のためのサービスではない。雑誌の売上を伸ばすために、多くのサイト名を掲載しているようなものだ。
このため、検索エンジンに登録するという行為は「運営会社の経営に自社サイトが利用される」のと同義である。検索エンジン側は企業を多く登録し、そのボリュームで注目度を上げ、広告や付帯サービスを売りやすくしたい、というわけだ。登録する企業側も、そうした目的に利用されることを承知の上で掲載してもらうことになる。お互いに益があるから問題視されていないが、基本的には「検索エンジンという雑誌の記事として利用する」ことが目的なのだから、売上に貢献しないような、記事としての価値が低いサイトなら、掲載拒否されることもあり得るわけだ。
現在はYahooのみが掲載を有料にしているのだが、これはYahooが売上ナンバーワンであり、すでに「十分な記事が足りている」からだ。無料で記事を集める必要がないから有料化したのである。費用は審査料という形式で、これも「Yahooの記事として品質を維持する」ためである。すでに、数より質という段階に至ったということだ。有料化することで、安易なサイトの乱立を抑えようという意図もあるのだろう。
他の検索エンジンはYahooを追いかける立場なので、無料にして掲載数を稼がなければならない、というわけだ。
以上のように、検索エンジンは無料サービスだ、などと単純に考えるべきではなく、自分のサイトが「その検索エンジンの記事の一部になる」ということだ。リストに登録するだけだ、などと考えていると、思いがけないしっぺ返しを受けることもある。(URUNO)



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