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4. パートナーシップ 〜経営者感覚で取り組む社員以上の社員〜


---「これはネット時代の第二の創業だ」と言われた---


菅: 最近、あるクライアントに言われたのが「菅谷さんのおかげでウチの会社の売りがわかったよ」って(笑)。「いいホームページ作ってくれてありがとう」じゃなくて。

う: 菅谷くんと取り組んだリバティハウスさんでも「これがウチの会社の事業だったとは!」って言ってもらったことがあったでしょ。社長さんが「これはネット時代の第二の創業だ」って言ってくれて。

菅: 「恩人です」って言われましたもんね。嬉しかったなぁ。パートナーシップの面で考えたら、これは最大の賛辞ですよね。

滝: 自分で見つけられなかった切り口を見つけてくれた上に、ビジネス展開にも結びつく新しい試みを授けてくれたって感謝なんでしょうね。

う: でもさ、下手なコンサルタント会社とかが「あの会社を大きくしたのはオレだ」とかって言い草をするじゃない。あれもオレ、気に食わないんだよ。

菅: 確かに自分たちがいたから出来たことってあるけど、でも実際に大きくなったのは企業自身の力ですからね。元々持っていた価値を引き出しただけ。お互いに信じあえたからこそだよね。

う: パートナーシップが生み出した成果なんだ。コンサルタントだけが偉いわけじゃない。むしろ泥まみれで。

菅: 制作会社は1つのクライアントだけを担当しているわけじゃないんだけど、でも、ちゃんと1対1の関係で熱く取り組んでくれる制作会社を選んだ方がいいでしょうね。1対10だから「今、オタクには10分の1の力しか割けません」ではなく、二人三脚で泥まみれになって、つきあってくれるっていう。


---プロジェクトの間だけ、その会社に就職してるって感覚---


滝: ボクらはクライアントのビジネスの根幹に触れる部分が大きいから。
付き合ってるうちに制作業者としてっていうより、社員の感覚になってくるしね。

菅: 確かに単なる外注先、発注先の人間としてやってる感覚はないなぁ。

う: クライアントが大きくなればなる程、自分たちも実入りが大きくなっていくしね。制作部分に関してはクライアントよりも、実はオレらの方が必死だったりするんだよね。
たとえお客が「あー、ホームページね。適当に作っといてよ」ぐらいのユルい感覚でも、コッチはそうはいかねえんだよ、って(笑)。

滝: 話してると、この社長さんはボクのことを社員として欲しいだろうなと思う時はあります。変な話、今の会社と仕事が急になくなったとしてもボクはきっと大丈夫です(笑)。

う: もともとオレはフリーだったから、ホームページやパンフレットを売りに行ってる感覚はないんだよね。あくまで「オレを買ってくれ」であって。
打ち合わせだのホームページの営業だのといっても、むしろ、その会社に求人の面接を受けに行くってスタンスが近いかな。実績表も経歴書と変わらないでしょ。企画書だって履歴書みたいなもんだし。

滝: プロジェクトの間だけ、その会社に就職してるって感覚ですね。就職期間はまちまち、場合によっては何社かに同時就労してるっていう(笑)。

菅: ボクらは社員以上に限られた時間の中で、明確な答えを出さなきゃいけないから。「この会社がいちばん大事にしてる価値観は?」とか、普通の社員があまり意識してないことまで考えてるよね。

滝: 社員以上に真剣になりますよね。

う: ホームページ制作会社の人たちの多くは「画像を売る」だとか「htmlを売る」とでも思ってるんじゃないかな。オレらからすると、本質的には「仕事ぶりを買ってもらう」だとか「お給料をいただいてる」に近いもんだと考えてる。

滝: ホームページは、その成果物に過ぎなくて、いわば結果論。そういうクライアントとの関係作り、取り組み方はいいですね。

菅: 事業そのものに参画する意識でホームページに取り組むからこそ、パートナーシップにブレがない。ウチらのクライアントとの付き合いって、その信頼を積み重ねていくようなモンですからね。

う: ウチのコンサル、やってもらおうかなぁ(笑)。

滝: すでにやってるようなモンじゃないですか、お互いに(笑)。




■注釈コラム
★コッチはそうはいかない
ボクは仕事内容を受注額で計らない。その会社に必要なウェブを考えたとき、最低限やらなきゃいけないこと、というのが、まずあるのだ。それをやり切ったとしても、次にやるべきことが続く。ウェブって言うのはそういうものだ。
ボクらにとって、1つの実績は次の営業へのツールでもある。出来の悪いモノを世に出して傷を付けたくない。だから金額がいくらであっても、やるべきことはやるしかないのだ。クライアントが何と言おうと「コッチはそうはいかねえ」のである。
さて、そんな取り組み方をしていると、ギャランティ以上に関わってしまうこともある。提示された予算内に収めようとはするけれど、熱意があるクライアントとの仕事は楽しく、ついついオーバーワークしてしまったりもする。
そういうとき、ボクはそれを「投資」と考える。我々のノウハウ、技術、アイディアはすべてお金と同等のものだ。それを投資してクライアントに大きくなってもらい、その後回収する。別に借用書を書けとか、株をよこせとか、そういうことじゃない。大きくなれば発注量や発注額が多くなる。それだけでいいのだ。
対談中で触れているリバティハウスさんに、ボクは言ったことがある。「払えないなら払える会社にしちゃいます」と。熱意があって成長したいと思っているクライアントなら、投資意識を持ってつきあうこともできる。そして、投資する以上、ダラダラやられてはたまらない。これも「そうはいかない」なのだ。(URUNO)



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